夜に聴きたくなるJAZZ-Chet Baker #4
夜に聴きたくなるJAZZと題した記事第4弾の今回紹介するのは、チェット・ベイカーのアルバム”Chet”です。
#1〜#3までずっとジャズピアノの紹介でしたが、今回はトランペットということで、いつもと少し違う雰囲気のJAZZを紹介できればと思います。
Chet Bakerについて
Chet Baker(チェット・ベイカー)は、1929年12月23日アメリカのオクラホマ州イェール生まれのジャズミュージシャンです。
チェット・ベイカーはトランペット奏者であり、ヴォーカリストでもあるため、彼の作品には度々彼が歌う曲が収録されています。
非常にいい声で歌うので、ヴォーカリストとしての魅力もしっかりとあります。
また、アルバムジャケットを見れば一目瞭然ですが、非常にカッコイイですよね。
トランペットの実力はチャーリー・パーカーにも認められるほどのもの。
このチャーリー・パーカーについては今後紹介することがあると思うので、詳しくはそのときにでも。
ちなみに、チャーリー・パーカーは村上春樹作品に度々名前がでてきます。隙あらば村上春樹
このアルバムについて
今回紹介する”Chet”は数ある作品の中でも、私にとって非常にゆかりのあるものとなっています。
まずは、このアルバム収録時のメンバーを確認しましょう。
メンバー
- トランペット:Chet Baker
- フルート:Herbie Mann
- サックス:Pepper Adams
- ピアノ:Bill Evans
- ギター:Kenny Burrel
- ベース:Paul Chambers
- ドラム:Connie Kay
- ドラム:Philly Joe Jones
そうです、このアルバムではピアノはビル・エヴァンスが担当しているのです。
ですが、もちろんメインはチェット・ベイカー。ビル・エヴァンスは終始脇役に徹しています。
それでも感じることのできるビル・エヴァンスの存在感はさすがといったところですね。一曲目のAlone Togetherの十数秒ばかりのピアノの前奏でもしっかりとビル・エヴァンスを感じることができます。
話がそれてしまいましたが、チェット・ベイカーの話に戻ります。
このアルバムの全体の雰囲気としては、哀愁が漂いつつも暖かいような曲のラインナップになっています。
しっとりとした曲が多めで、落ち着いた感じのジャズ・トランペットが聴きたいというときにはぴったりでしょう。
チェット・ベイカーのトランペットの腕前を楽しみながらも、たまに聞こえてくるビル・エヴァンスのピアノ。これは非常に贅沢なアルバムなのではないかと思います。
また、このアルバムは全曲を通してヴォーカル曲なしのラインナップとなっています。
ですので、チェット・ベイカーの歌声が聴きたいという場合は、例えば、アルバム"She Was Too Good to Me"あたりがよいのではないかと思います。
このアルバムにはジャズの定番中の定番である”Autumn Leaves(枯葉)”が収録されているほか、She Was Too Good to Meをはじめとするチェット・ベイカーがヴォーカルをつとめる曲が数多く収録されています。
こちらも非常にオススメな作品となっていますので、よかったら聴いてみてはいかがでしょうか。
次回紹介する作品は候補が色々あってまだ絞りきれてないのですが、もしかするとまたジャズピアノになるかもしれません。
これからもコツコツとやっていきます。