夜に聴きたくなるJAZZ-European Jazz Trio #3
"夜に聴きたくなるJAZZ"と題した記事の第三弾の今回紹介するのは、European Jazz Trio(ヨーロピアンジャズトリオ)のアルバム"Norwegian Wood"です。
European Jazz Trio - Norwegian Wood
European Jazz Trioについて
European Jazz Trioは、オランダのジャズ・ミュージシャン3人で結成されたジャズ・ピアノ・トリオです。
数回のメンバーチェンジを経て、1995年に現在のマーク・ヴァン・ローン(p)、フランス・ホーヴァン(b)、ロイ・ダッカス(ds)からなるジャズトリオとなりました。
私個人の好みの話になりますが、ジャズピアノ大好きなんですね。それは過去の記事でひたすらBill Evansを推していたということの裏付けになるかもしれません。
調べてみたところ、驚いたことに、ピアニストのマークはBill Evansから強く影響を受けたんだそうです。
なーるほど。だからこのアルバムを聞いたときに、なんかすき!と思ったんですねぇ。
このEuropean Jazz Trioですが、クラシック・ミュージカル・日本の歌謡曲・ポップスや、ビートルズ・エリッククラプトンなどのスタンダードソングをジャズアレンジして人気を博しています。
日本のポップスをジャズアレンジしているといえば、Thomas Hardin Trioも有名ですね。
こちらは宇多田ヒカルや桑田佳祐、小田和正、松任谷由実などのジャズアレンジをしています。Amazon Musicにありますので、興味のある方は是非。
このアルバムのオススメポイント
なんといっても聴きやすいということ。難しくなくてちょっと聴こうかなと思ったときにぴったりなんですね。
Bill Evansの作品は非常に優れたものが多い一方で、どうにも難しい部分があるように思うんですね。
一方、この作品は現代風のアレンジがされているため、非常に聴きやすいのです。
寝る前のBGMにはもってこいです。収録されている曲も落ち着いた曲も多く、また有名なナンバーが多いです。もちろん、Autumn Leaves(枯葉)も収録されていますよ。
ですから、これからジャズを聴くだとか、何かジャズのBGMを流したいという需要にマッチした作品になっていると思います。
このアルバムについて思ったこと
このアルバムのタイトルは”Norwegian Wood”で、ノルウェイの森というふうに訳すことができると思います。
ノルウェイの森といえば、村上春樹の作品のタイトルにもありますが、実はこのアルバムにはトワイライトという宮原安春作の短編小説が収録されています。
これまたどこか、村上春樹のエッセンスを感じるような作品なんですね。こちらはどちらかというと詩的な部分が強いようにも感じますけどね。
こうしてみると、マーク⇄Bill Evans、Norwegian Wood⇄ノルウェイの森⇄村上春樹⇄トワイライト。このような図式が出来上がってるじゃん!と、一人で勝手に盛り上がったわけです。
次回は、ジャズピアノから離れた作品を紹介する予定です。紹介したい作品がいっぱいあってどうしようかなと思い始めていますが、コツコツやっていきます。